資金繰りに困ったときの優れワザ!売掛金担保融資とは何だ?
個人の事業主の人には、毎月の資金繰りに苦心している人も多いことでしょう。何かを担保にしてお金を借りることができればいいのですが、商品も材料も全て回転している最中では、手元に残っているものとてありません。次の仕事にかかる必要があるのに支払いが遅れているとき、すぐにでも資金が必要な場合もあるでしょう。そんなとき、担保なしでお金を借りようとすれば金利が高くなってしまいますが、実はこんな人にも担保にできるものがあるのです。
それが、売掛金というものです。売掛金というのは、その会社やお店に対してまだ支払いの済んでいないもので、近い将来回収できるお金のことを言います。売掛金は業種によって、運送料であったり、工事請負代金であったり、診療報酬であったりします。実際にお金を借りた場合、その担保の7割程度の融資を受けることも可能だといいますから、「この支払いさえあれば仕事が回るのに」という時には非常に有効な方法だと言えるでしょう。逆に売掛金担保融資は、長期的な投資をする際に向く融資の形ではありません。
この融資は、銀行を通じて信用保証協会から受けることができますが、やはり審査や手続きに時間はかかってしまうことが最大の問題のようです。急いでいる人が多いだけに、この時間が待っていられない場合、やはり消費者金融の利用をする人も多いのです。消費者金融の事業主枠のローンは、個人向けローンと同様に無担保のカードローンですが、先に契約しておけばいつでもATMで出金が出来るので、急ぐ時にはとても便利だと言えます。また、事業主枠は、総量規制にもかからないという特徴があります。そのため、事業主の人は消費者金融を利用することで、急場の資金不足に対応している人は多いのです。
しかし消費者金融はどうしても限度額が低いため、常に大きな売掛金を持っている人にとってはこの借入額では不足でしょう。売掛金担保融資では、その最高額は1億10100万円となっていますので、大きな取引をしている人にも対応できます。また、一度このような手続きをして融資を受けると、1年間は限度枠内で繰り返し融資を受けることができるようになっていますので、その間の資金繰りは非常に楽になると考えられるのです。ただしこの期間中は、毎月残高を報告する必要があったり(金融機関の判断で省略の場合もあり)、返済が遅れたりすると借入がストップしたりということもありますが、返済がしっかりできるのであれば安心できる融資だと言えるでしょう。また1年毎に契約を見直すことで、この融資は継続していくことができるようになっています。