キャッシングの返済で元金がなかなか減らないその理由とは？

消費者金融などでお金を借りると、その返済方法はリボルビング払いという方法がとられるのが一般的です。カードローンと呼ばれるものや、クレジットカードのキャッシングも、この返済方法をとっています。この返済方法の大きな特徴としては、何と言っても月々の返済額が一定であるということがあげられるでしょう。いくら借入ても返済額が同じというのは、生活する上でも計画が立てやすく、学費や光熱費など他の支払いがある中でも、安心して予算を立てることができますね。

またカードローンは限度額が決められており、この枠内で繰り返し借入ができるというのが、その借入についての特徴と言えます。このようなカードローンの借入と返済の特徴は、借りる側にとって非常に使い勝手がいい面があります。いくら借りても月々の返済額が同じなので、限度枠を越えない限り、安心して借入を繰り返すことができるのです。クレジットカードのショッピング枠でも、リボ払いを選択すれば同じように月々の返済額が一定になります。ショッピングの場合、いくら買い物をしても５千円や１万円といった一定額しか返さなくてもいいために、金銭感覚がマヒしてしまって限度額一杯まで買い物をしてしまう人も中にはいるようです。

カードローンの借入と返済の形は、このように利用者にとっては非常に便利なものではあるのですが、カードローンを利用している人はこのように小額の借入と返済を繰り返す人が多いため、果たして今どのくらい返せているのかが、段々把握できなくなってくるという危険性が一方であると言われています。月々一定額の返済しかしないということは、限度額に近い額まで借入をした場合、その返済期間もそれに従って長くなっているはずなのですが、このことは月々の返済額以上には実感が湧きにくいというのが、その一因かもしれません。

またこれ以外にも、もっと返しにくくなっている原因もあるのです。それは、このリボルビング払いの返済額のうち、利息と元金の割合にみられるある特徴に関わっています。つまり、返済の当初の間は元金の占める割合が少なく、返済していくに従って元金の割合が多くなっていくということなのです。つまり返済し始めの頃は利息を多く支払っているために元金がなかなか減って行かないということになります。借金の返済は、元金をいかに早く減らすかということが課題となりますから、その点でこのリボ払いは先が見えにくい返済方法だと言えるでしょう。

リボ払いの当初は、元金があまり効率よく減ってくれず、利息を多く支払わされていることになります。その分、返済期間は長くかかるということになるのです。この状態がずるずる長続きしないようにするには、なるべく早く完済するしかありません。実はリボ払いというのは、返済額はあくまで「最低額」ということになっているはずです。つまり、これ以下でなければいくらでもいいということですので、一定の返済額にとらわれることなく、なるべくこまめに返していくのが賢い返済方法ということになるでしょう。